むし歯の進行とフッ素配合歯磨剤について
むし歯の予防にはフッ素入りの歯磨き粉が良い、とみなさんご存じだと思います。
たくさんの種類がある歯磨き粉の中でどれがより良いのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
今回は
- むし歯の進行
- むし歯予防に効果的なフッ素のはたらき
- フッ素が配合されたオススメの歯磨き粉
についてお伝えします。
むし歯の進行の順番
まず簡単にむし歯の進行の順番について説明していきます。
C O
初期のむし歯です。この時点では症状が無いことが多いですが、放っておくとむし歯になってしまう可能性があります。むし歯にならないよう予防しましょう。
C1
歯の表面のエナメル質にむし歯がある状態です。
冷たいものがしみることもありますが、痛みはあまりないことが多いので気付きにくいです。治療も簡単に、回数も少なく終わることが多いです。
C2
エナメル質よりも内側の象牙質までむし歯が進行している状態です。
穴が開いていると感じたり、甘いものや冷たいものがしみるなどの自覚症状が出てきます。
象牙質は柔らかいため、進行が早くなるので早期の治療が大切です。
C3
エナメル質の下の象牙質を通り越して。歯の神経にまでむし歯が進んでいる状態です。症状が強くなると夜も眠れないくらいジンジンと痛みがあります。
炎症を起こしている神経を取り除く治療が必要になってきます。
C4
歯の表面のみでなく内部まで傷んでいる状態です。
歯のほとんどがむし歯でなくなっており、残すことが難しく、残念ながら歯を抜かざるを得なくなります。
初期のむし歯であれば、フッ素を取り入れることで進行をゆっくりとさせたり、元の健康な歯に戻すことができる場合もあります。
フッ素の主な3つのはたらき
ここで、簡単にフッ素の主な3つのはたらきについてお伝えします。
① 歯の質を強くする
歯の表面のエナメル質を酸に溶けにくい性質に変えて、むし歯になりにくくします。
乳歯や生えたばかりの大人の歯(永久歯)に特に有効です。
② むし歯菌を抑制する
むし歯菌のはたらきを弱め、酸が作られるのをおさえます。
③ エナメル質の修復(再石灰化)を促進する
酸によって歯から溶け出したカルシウムやリンを補い、再石灰化を促進します。
むし歯の予防にフッ素がとても重要なのがお分かりいただけたと思います。
でも色々な種類の歯磨き粉がたくさんあって、どれを使えば良いのかわからない…という方にオススメの歯みがき粉がチェックアップスタンダードです。
オススメポイント5つ
- フッ化ナトリウム1450ppm F配合でむし歯予防に効果的です◎
- 少ない泡立ちとやさしい香りでゆっくり磨けます
- ソフトペーストでお口のすみずみまでフッ素が広がります
- 低研磨性なので歯や歯ぐきにやさしいです
- フッ素が歯の表面に残りやすい新成分カチオン化セルロース配合
!フッ素入り歯磨き粉を使うときの大切なポイント!
☆歯みがきの後お口の中をしっかりすすいでしまうと、お口の中に残るフッ素の量が少なくなってしまいます。大さじ1程度の水で優しく一回ゆすぎましょう。
☆眠っている間は、唾液の分泌が少なくなり、むし歯菌が増えやすい環境になります。寝る前の歯みがきはフッ素の配合された歯磨き粉で特にしっかりお願いします。