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皆さん、定期的にかかりつけの歯医者さんに行っていますか？

いや、そもそもかかりつけの歯医者さんがありますか？

今回は「なぜ歯が痛くなる前に歯医者にいかないといけないのか」

について書かせていただきます。

よく診療中に、

「歯医者には定期的にきた方がいいですか？」

「やっぱり痛くなる前にきた方がいいんですかね？」

と、定期的に歯医者に行った方がいいのはなんとなく分かる！

けど、理由がよく分からないとおっしゃられる方が多くいらっしゃいます。

今回はそんな疑問にお答えさせていただいたので、良ければ、気になるところだけでも読んでいただき、みなさんのお口の健康に対するモチベーションの向上に少しでも貢献できれば嬉しく思います。

Q.なぜ定期的に歯医者に行った方が良いのか？

A.健康なお口の状態を維持するためです。

これを読んでくださっている方は、今までに、虫歯の治療や歯の根っこ（神経）の治療を受けたことがあるという方、はたまた歯周病や虫歯が進行してしまって、抜歯になってしまったという方が少なからずいらっしゃるかと思います。その時のことを思い出していただきたいのですが、どうだったでしょうか？

虫歯の治療などで痛いのはもちろん、単純にお口を開け続けるのも大変ですよね。

歯の根っこの治療で１ヶ月以上歯医者に通い続けたという方もいらっしゃるでしょう。

ではなぜそんな思いをしなければいけなかったのでしょうか。歯磨きの時間が短いから？歯磨きの回数が少ないから？甘いものが大好きだから？

それらももちろん原因の一つではあると思います。でも最も根本的な原因は、歯ブラシによる「磨き残し」が少なからずあったことです。

お近くの歯科医院や学校で歯の磨き残しを赤く染めたことがある方がたくさんいるかと思います。歯の汚れというものは歯と同じく白いので、お薬で赤く染め出してみないとなかなかわかりづらいものなので、あのように赤く染め出して普段の磨き残しやすい部分を確認しているもらっているわけですが、みなさんはどうだったでしょうか？

歯と歯茎の間のところが赤かった人、歯と歯の間のところが赤かった人など、様々だと思います。

歯科医院に定期的に通っていただければ、どこに自分は磨き残しが多いのか、その赤かった部分に対してどう磨けばいいのか、をその人にあった方法で詳しく確認することができます。

Q.染め出し液を使っても磨き残しがなければ歯医者にいかなくてもいいの？

A.結論からいうとそんなことはありません。

実は、どんなに歯磨きが上手な方でも、磨き残しが全くないという方はほとんどいらっしゃいません。歯を赤く染めた時に全く染まらなかったという方でも一番奥の歯の裏側など、見えづらいところが赤く染まっているということがほとんどです。そのような自分では確認するのが難しい部分や歯ブラシの毛が届きにくい部分を綺麗にするために歯医者での定期的なお掃除が必要なのです。

また、歯には歯石という歯の汚れからできる石のようなものがあります。歯石は歯に汚れが残りやすくなる原因の元になるのですが、歯石は歯ブラシでは除去できません。歯医者でのお掃除を受けることでそれを除去することもできますので、普段の歯磨きが楽になります。

そして、定期的に歯医者に行くことによる大きなメリットがもう一つあります。それは、虫歯や歯周病のような歯の病気をいち早く発見し、歯のダメージが少ないうちに治療を始めることができることです。

よく歯が痛くなってから歯医者に行く方がいらっしゃるのですが、そのような自覚症状が出てくる頃には、すでに虫歯が大きくなっており、歯をたくさん削ったり、歯の神経の治療で１ヶ月前後通わないといけなくなることが少なくないです。

そうなる前に歯医者に行けば、虫歯ができていたとしてもそれが小さいうちに治療を始めることができるので、少ない来院回数と短い治療時間で済ませることができるのです！

Q.どれくらいの頻度で歯医者に行けばいいの？

虫歯や歯周病というものは、少し磨き残しがあったとしてもそんなにすぐ進行するものではありません。歯の病気はゆっくり進行して行くものなので、経過観察中の歯の病気がない方であれば、大体2~3ヶ月に一度歯医者に通っていただければいいかと思います。

お仕事などの関係で2~3ヶ月に一度通うのは難しい方もいらっしゃいますので、そのような方には、その方のライフスタイルに合わせて半年に一度や一年に一度の来院をお勧めすることもあります。無理して来ていただいて、その後、長い期間、来院が途絶えるよりも、確実に、定期的に、長い期間、来院していただくことが、重要ですし、その方のモチベーションの維持にも重要だからです。

今回のコラムは以上です！どうだったでしょうか。少しでもみなさんの疑問が解決し、定期的に歯医者に行こう！という方が一人でも増えてくださると嬉しく思います。それでは次回のコラムをお楽しみに。