長崎県諫早市の歯医者

コラム


よく歯科予防で「詰めますね」って言われるフッ素の詰め物(シーラント)って何?


こんにちは 諫早駅イーサ歯科の原口です。

今回はお子さんのいるお母さん、お父さんに向けてこのコラムを書かせていただきます。

フッ素の詰め物(シーラント)は、歯科医院にいったら「虫歯じゃないけど、 気をつけた方がいい状態なので、予防の詰め物をしましょう」と言われて、先生がそういうなら詰めたがいいのかな?となることが多い詰め物だと思います。

次からはこの詰め物をしてもらって良かった!
この詰め物をしたってことはこういうことに気をつけなきゃいけないんだ!
となっていただけるように今からそのフッ素の詰め物の特徴やメリット、どんな歯に詰るかなどについてこれからお話していきます。

話が長くて、結局どうなのかわからない(泣)あまり長々と読みたくない! となってしまうとせっかくコラムを読みに来ていただいたのに残念ということになるので まずは大まかにまとめます。

シーラントとは

シーラントは、主に子供の虫歯予防として行われる詰め物です。

奥歯の噛み合わせ面やほっぺ側にある複雑な溝は、歯ブラシの毛先が届きにくく、食べかすや細菌が溜まりやすいため、虫歯になりやすい部分です。この溝をシーラント(歯科用プラスチックレジン)で埋めることで、虫歯を予防する効果があります。

ここからはさらに細かく、シーラントについて理解してもらえるように説明していきます。

シーラントの目的と効果って何?

  • 虫歯の予防: 溝を物理的に塞ぐことで、細菌や食べかすの侵入を防ぎます。特に、生えたばかりの永久歯の奥歯は虫歯になりやすいため、効果的です!
  • 歯磨きのしやすさ: 溝が埋まることで歯の表面が滑らかになり、歯ブラシが届きやすくなるため、より歯磨きが行き届いた奥歯を目指せます!
  • フッ素による歯質の強化: シーラント材にはフッ素が含まれていることが多く、歯の再石灰化を促し、歯質を強化する効果も期待できます。研究によると、シーラントは4年以上で約60%の虫歯予防効果があるとされています!

シーラントの対象となる歯

• 乳歯の奥歯: 虫歯になりやすい乳歯の奥歯に行われることがあります。

• 生えたばかりの永久歯(特に6歳臼歯): 永久歯の奥歯の中でも最初に生えてくる6歳臼歯は、溝が深く虫歯になりやすいため、特にシーラントが推奨されます!

• その他: 歯の形状や虫歯のリスクによっては、他の歯に行われることもあります。ケースバイケースですね!

ここで豆知識!!

先ほど6歳臼歯という言葉が出てきましたが、成長していくにつれて生えてくる奥歯(大臼歯)には6歳臼歯と12歳臼歯があります。

名前の通り6,12歳の頃生えてくる奥歯ですね!

これらの奥歯は溝が複雑でよくシーラントを詰めましょうとなることが多いです。

つまり!6歳や12歳くらいで奥歯が生えてきてしっかり見えるようになったよ~という頃にシーラントしておきましょうと言われることが多いです!

他にも奥歯がちょっと磨くのが難しくて磨きのこしがたまってるみたいだと歯科医師が判断した場合に提案させていただくことが多いです。

シーラントのメリット

  • まずは高い虫歯予防効果が期待できること、虫歯はできないのが一番ですからね!
  • ほとんどの場合、歯を削る必要がないため、痛みがないので歯医者さんが怖いよってなりにくいのもいいポイントです!
  • 比較的短時間で終わります。削らない事や、流れがいいことが理由です!
  • フッ素による歯質強化も期待できます。ゆっくり溶け出すので安心です!

シーラントにはこういったメリットがたくさんあります!

いい事尽くしではあるのですが、それによって油断しないように 注意点を次に書いていきますね。

シーラントの注意点

  • 剥がれたり、欠けたりすることがある: 永久的なものではないため、定期的な歯科検診で確認が必要です。もし剥がれた場合は、状態を確認して必要があれば再度処置が必要になります。
  • シーラントをしたからといって、完全に虫歯を防げるわけではない: 毎日の丁寧な歯磨きや、フッ素塗布などの他の予防法と併用することが重要です。
  • 適用できない場合がある: すでに大きな虫歯がある場合や、歯の溝が浅い場合はシーラントが適さないことがあります。

ここも大事です!シーラントも万能ではありません。

シーラントの手助けももらいながら、お子さん本人の歯磨きの努力+保護者の方々のチェック、仕上げ磨きでお子さんのきれいなお口の中を守りましょう!

シーラントの処置の流れ

  1. 歯のクリーニング: シーラントを塗布する歯の表面や溝の汚れを丁寧に清掃します。
  2. 歯の乾燥: 唾液などが付着しないように、歯をしっかりと乾燥させます。
  3. 酸処理(エッチング): シーラント材が歯にしっかりと接着するように、歯の表面を薬剤で処理します。その後、水で洗い流し、再度乾燥させます。
  4.  シーラント材の塗布: 液状のシーラント材を歯の溝に丁寧に流し込みます。
  5. 光照射: 特殊な光を照射して、シーラント材を硬化させます。
  6. 噛み合わせの確認: 必要に応じて、噛み合わせに影響がないか確認し、調整を行います。

まとめ

シーラントは、お子さんの大切な歯を虫歯から守るための有効な予防法の一つです。適切な時期にシーラントを行うことで、将来の虫歯のリスクを減らすことができます。気になる場合は、ぜひぜひ当院担当の歯科医師に相談してみてください!

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