長崎県諫早市の歯医者

コラム


先生に「この歯は残せないかもしれませんね」といわれた…じゃあ歯が無くなった部分はどうなるの?


こんにちは 歯科医の原口です。

歯科医院に言って検診を受けたら、歯周病やかぶせ物の下の虫歯によって、もう歯が残せないと告げられることがあるかもしれません。

そうして歯が一本無くなった部分を放置しておくと、他の歯に負担がかかったり、噛みにくかったりなどの問題がおきてきます。

そういった問題を防ぐのが我々歯科医師のお仕事です。

今回は歯が無くなってしまった場合にする治療のうちの一つであるブリッジについてお話させてもらいます。

ブリッジとは何か

今回もまずはブリッジというものが何なのかについて大まかに説明します。

ブリッジとは、失ってしまった歯の両隣の歯を削って形を整え、かぶせ物が入る状態にし、その二つのかぶせ物の間に人工の歯を挟んだ三つの歯の形がつながったかぶせ物(歯の無くなった部分に橋【ブリッジ】をかけるようなイメージ)ことで、失われた歯の機能を回復させる治療法です。

実際のブリッジの作りの名前やどういったものなのかも説明しておきます。

そこまで詳しくならなくてもいいかも…、細かい部分の名前まではいいかな~って方は次のブリッジの効果まで読み取ばしちゃいましょう。

ブリッジの構造

ブリッジは、主に以下の部分で構成されています。

  • ポンティック(人工歯): 失われた歯の部分に装着される人工の歯です。セラミックやプラスチック、金属などで作られます。
  • 支台歯: ポンティックを支えるために、両隣の歯を削って作られた土台となる歯です。
  • 支台装置:支台歯の上にかぶせるかぶせ物です。
  • 連結部: 支台装置とポンティックを連結する部分です。

ブリッジの作りがわかったところで、実際にブリッジが入ったらどういったいいことがあるかについてお話していきます。

ブリッジの効果

  • 噛む機能の回復: 失われた歯があった部分でも、しっかりと噛むことができるようになります。
    それによってバランスの取れた噛み合わせを取り戻し、食べ物を効率よく噛み砕けるようにします。
  •  見た目の回復: 人工の歯が入ることで、歯並びの見た目が自然になります。
    歯がない部分があるとどうしても人目が気になってしまいますからそういった心配事ともおさらばです!
  • 発音の改善: 歯が抜けたままになると、空気が漏れて発音がしにくくなることがありますが、ブリッジによって改善されます。
    特に前歯を失った場合は発音がしにくくなる場合が多いです!
  • 隣の歯の移動防止: 歯が抜けたまま放置すると、両隣の歯が空いたスペースに傾いたり移動したりすることがありますが、ブリッジはこれを防ぐ役割も果たします。

これを見れば、歯が無くなった部分を放置するよりもいい事づくしですね。

大きな理由がなければ歯が無くなってしまった後はなんらかの治療をした方がいいです!

それでは歯が無くなった時にする他の治療と比べた時のメリット.デメリットを説明していきます。

ブリッジのメリット

  • 固定式である: 入れ歯のように取り外す必要がなく、自分の歯と同じように使えるため、違和感が少ないです。
  • 噛む力が比較的回復する: 入れ歯よりも安定しており、しっかりと噛むことができます。
  • 治療期間が比較的短い: インプラント治療に比べて、治療期間が短く済むことが多いです。
  • 保険が適用される場合が多い: 基本的に保険診療でブリッジ治療を受けることができます。
    保険では白くできない部分や無くなった歯が多い場合は保険が適用されない場合があります! 気軽に担当医にご質問ください。

ブリッジのデメリット・注意点

  • 健康な歯を削る必要がある: 入れ歯やインプラントと比べ両隣の歯を削って支台歯にする必要があるため、両隣が銀歯などじゃない場合健康な歯を傷つけることになります。
  • 支台歯に負担がかかる: インプラントと比べるとポンティックにかかる噛む力を支台歯が負担するため、支台歯への負担がかかる場合があります。
  • 清掃が難しい部分がある: ポンティックと歯茎の間や、アバットメント支台歯との境目は汚れが溜まりやすく、丁寧に清掃する必要があります。しっかり磨けて入れば大きな問題は無いですが、清掃が不十分だと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
  • 適用できない場合がある: 支台となる歯の状態が悪い場合や、支える歯がない場合はブリッジ治療ができません。また、抜けた歯の数が多い場合も適さないことがあります。
  • ブリッジの種類によっては見た目が気になることがある: 保険診療のブリッジでは、金属が露出することがあり、審美的に気になる場合があります。

ブリッジの種類と費用

ブリッジの費用は、使用する素材や本数、歯科医院によって大きく異なります。

保険診療のブリッジ

  • 金属冠ブリッジ: 金属でできたブリッジで、強度がありますが、見た目は金属色になります。3割負担の場合、数万円程度が目安です(欠損した歯の本数や支台歯の数によって変動します)。
  • 硬質レジン前装冠ブリッジ: 前歯など、見た目が気になる部分に使用されることがあります。金属のフレームに白いプラスチック(硬質レジン)を貼り付けたものです。保険適用範囲内ですが、経年劣化による変色や剥がれが生じることがあります。費用は金属冠ブリッジと大きく変わりません。

自費診療のブリッジ

  • セラミックブリッジ: 全てセラミックで作られたブリッジで、天然の歯に近い色や透明感を再現でき、審美性に優れています。金属を使用しないため、金属アレルギーの心配もありません。費用は25万円程度になることが多いです。
  • メタルボンドブリッジ: 金属のフレームの上にセラミックを焼き付けたブリッジです。強度と審美性を兼ね備えています。費用は25万円程度になることが多いです。

ブリッジ治療の流れ

  1. 診断と治療計画: 歯の状態や噛み合わせなどを詳しく診査し、ブリッジ治療が可能かどうか、どのような種類のブリッジにするかを決定します。
  2. 支台歯の形成: ブリッジを支える両隣の歯を、ブリッジの土台となるように削ります。
  3. 型取り: 削った歯と周囲の歯茎の型を取り、模型を作製します。
  4. ブリッジの製作: 歯科技工士が、採取した型をもとに最終的なブリッジを製作します。
  5. ブリッジの装着と調整: 完成したブリッジを口の中に装着し、噛み合わせや適合具合を細かく調整します。
  6. メンテナンス: ブリッジ装着後は、適切な清掃方法の指導を受け、定期的な歯科検診で状態を確認してもらうことが大切です。

まとめ

ブリッジ治療は、失われた歯の機能を回復するための有効な選択肢の一つですが、健康な歯を削るという側面もあります。歯科医師とよく相談し、ご自身の歯の状態や希望に合った治療法を選択することが重要です。インプラント治療や入れ歯など、他の治療法と比較検討することも大切です。

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