噛むことの重要性
噛む習慣は、お口の健康や発達だけでなく、全身の健康にとってもとても重要です。
今回は噛むことがどうして大切なのか、また特に大切なお子さんの噛むことについてのポイントについて説明します。
噛むことのメリット
①消化を助ける
噛むことで、食べ物を細かく砕き、唾液が多く分泌されます。これにより、食べ物が消化器官に適切に消化され、栄養素が吸収されやすくなります。
②満腹感が得やすくなる
③唾液を分泌させる
唾液が多く出ることで、お口の中も清潔になります。
④あごの発達
噛むことであごの骨の発育を促し、あごの筋肉を鍛えるのに役立ちます。
⑤学習能力を高める
噛むことで脳神経を刺激し、脳の動きも活発にします。
人間には母乳を吸うことなど、生まれながらにして持っている機能もあります。
しかし、かむ事は自然と身につくものではなく、だんだんと学習して覚えていくものです。
かむ力をつけるには、お子さんの成長や発育に合わせた食事やおやつの選択が大切です。
噛む習慣のポイント
お子さんの噛む習慣についてのポイントについて説明します。
①食事を楽しむ機会
色々な食材を含みバランスの取れた食事を提供し、さまざまな食品の味や食感を体験させてあげましょう。急いで食べたりするとよく噛まずに丸のみの癖がついてしまうこともあります。食事の時間は焦らず、ゆったりと楽しい雰囲気で過ごしましょう。
②歯の健康
むし歯などで歯が欠けた状態であるとしっかりと噛むことができません。
また、磨き残しなどで歯肉に炎症があると物が詰まりやすくなったりして十分に食事が摂れないことがあります。
歯ブラシで磨く習慣やフロスの練習などもしてみましょう。健康な歯と歯ぐきは、噛む力を維持するのに不可欠です。
③かみごたえのある食品でかむ練習
幼児期にかみごたえのある食品を食べることで、噛む力を発達させることができます。少しかみごたえのある果物や幼児用のおせんべい、クラッカーなどが考えられます。お子さんに適した大きさに調整し、窒息のリスクを避けましょう。
かむ練習としてお子さんご自身が使う歯ブラシは噛んでもらっても大丈夫です。毛先が広がると汚れが落ちにくくなるため、保護者の方が使用する仕上げ磨き用歯ブラシとは分けていただくと良いと思います。
まとめ
幼少期から正しいかむ習慣を持つことが大切です。乳歯のかむ力はお子さんが成長するにつれて向上し、永久歯に移る段階で本格的にかむ力を発揮します。乳幼児期には、適切な食事やおやつ、お口のケア、歯科医院での定期検診などでお子さんのお口の健康をサポートしましょう。